嘆暮れ茜の紅葉道、寒風抜ける乾涸びたシャツ。換気意識の換気扇。
嗚咽混じりの嗚ゝ 呼ゝ
生きとし生ける?思い込み。
殺され死なず?待つばかり。
二人が食べた金の果実。生を知らぬは死を知らぬ。禁断の果実という名の死。光り輝く希死念慮。食べてしまった生まれた概念、それを人は死と呼んだ。
誰か私を殺しておくれ。
そりゃあ罪だろう。そりゃあ罰だろう。だか罪と罰ではないだろう。首を刎ねることも出来るが、さすれば次は私の番。情けは人の為ならず?いやいや私のためにある。
一思いに殺しておくれ.
そりゃあ嫌だろう。そりゃあ悪だろう。さぞ嫌悪の念を抱くだろう。君にとってはヒーローだが、さすれば私は殺人鬼。尊厳死は罪にあらず?いやいや立派な罪である。
だから私は見届け人。死に最も近く、最も干渉しない。死ぬまで生きればいずれ死ぬ。だから安心して死になよ。
もしもご縁があるならば、来世は人ではあらぬ様に。