頭蓋解剖物語

ボロボロ書きます。剥がれ落ちる私を。

2020-01-09から1日間の記事一覧

天使の羽。

それは確かに落ちていた。 砂塵舞う小さなベランダで、とうに干からびてしまった植物の前で、寂れた物干し竿に引っかかって、その存在を示していた。 それは、小さな小さな白い羽。光を放ち、綿のような質感を持った羽。その持ち主は恐らく、大きく空を飛ぶ…